マツエクをつけて起こるアレルギーについてお悩みですか?
せっかくマツエクを付けても目が腫れたり赤くなったりすると外へ出る時のモチベーションが下がり、毎日が楽しくなくなってしまいますよね。
今回は、マツエクをつけて発症するアレルギーの症状や対応方法について紹介します。
マツエクを付けて起こるアレルギーの症状
マツエクを付けて起こるアレルギーの症状は、まぶたが腫れたり赤みや痒みが出たりと、目や目の周囲に異常を感じることです。
アレルギー症状が出た場合は、初期症状の段階で気づいて進行を防ぐことが大切。
アレルギーが進行して症状がひどくなると病院に行かざるを得なかったり、完治までに時間がかかってしまい大変です。
ここからは、マツエクをつけた時に起こるアレルギーの症状と、症状の進行度に合わせて何をすれば良いかをお伝えします。
マツエクのアレルギーの症状
マツエクをつけて起こるアレルギーの症状には下記のものがあります。
・まぶたが赤くなる
・目が腫れる、水ぶくれができる
・目の充血が治らない
・目や目の周囲が痒くなる
・目が痛い
・目の中がゴロゴロする
・目元の皮膚がカサつく、剥ける
・目やにが出る
・くしゃみ、鼻水が止まらなくなる
詳しく説明します。
初期症状の場合
マツエクアレルギーの初期症状とは、赤みやかぶれ、痒みなどの軽度な症状です。
症状は対応が早ければ悪化することも少ないので早めに対処してください。
症状が軽度であっても目に何らかの異常を感じた場合は、すぐにエクステを付けたサロンに連絡をして、必要であればオフをしてもらいましょう。
症状が進行している場合
マツエクでアレルギー症状が出て進行している場合、早急にオフをしてもらい眼科へ行きましょう。
初期症状の段階で放っておくと、数日後に目が一気に腫れたり痒みが酷くなり、目が炎症してしまったりします。
症状が悪化してしまったら専門医の診断と処方薬をもらい、医者の承諾を得るまではマツエクを付けることを控えましょう。
アレルギー以外にも存在する目の痒みの原因
マツエクを付けて目に痒みが生じたら「アレルギーかも…」と心配になりますよね。
ですが、まつげの痒みにはアレルギー以外にも考えられる原因が3つあります。
1つ目は、「まつげダニ」、2つ目は「ものもらいなどの眼病」、3つ目は「ドライアイ」です。
この中には、悪化するとアレルギーよりも酷い症状が見られるケースもあるので、「アレルギーじゃないなら安心」と思わずしっかり対処しましょう。
まつげダニ
目の痒みの原因の1つ目は「まつげダニ」です。
まつげダニとは、人の毛根、特にまつ毛に寄生するダニのこと。
まつげダニは主にまつげの中で生活していて、成人の約半数にまつげダニが寄生してると言われています。
まつげダニは基本的には無害ですが、大量に繁殖してしまうと、目のフチがかゆい、目が渇く(ドライアイ)、目がゴロゴロするなどの違和感があるなどの症状がみられます。
大量に繁殖したまつげダニは、粘膜を刺激し炎症を引き起こしてしまうこともあるので注意してください。
まつげダニは、目元の皮脂やメイク汚れなどを餌として生きてます。
なので、日頃から目元のクレンジング、洗顔は特にしっかりと行うことで繁殖を防ぐことができますよ。
ものもらいなどの眼病
目の痒みの原因の2つ目は「ものもらい」です。
ものもらいは眼病の一種で、まつ毛の根元に細菌が感染し炎症を起こしたものです。
ものもらいの症状は、まぶたの一部が赤く腫れ、軽いかゆみやまばたきで痛みを感じます。
ものもらいの一番の原因は、目の周辺が不衛生になることです。
目をこすったり、コンタクトレンズをつける時に目に細菌が入ってしまうと感染します。
特に身体の抵抗力が弱っている時は感染しやすいので注意しましょう。
ものもらいでかゆみや痛みがある場合はすぐに眼科へ行き、医師の診断を受け、適切な処置と薬で治しましょう。
ドライアイ
目の痒みの原因の3つ目は「ドライアイ」です。
ドライアイの症状は、目の乾きや疲労、異物感、かゆみ、充血などです。
ドライアイは涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態のことです。
ずっとマツエクが付いていると目の根元に汚れが溜まりやすい状態になります。
汚れはケアをせず放置しておくと蓄積され、毛穴や涙腺に汚れが溜まると涙の分泌量が減り目が乾きやすくなります。
乾燥した状態が続くとドライアイを発症してしまいます。
自分で気づかない人も多いのですが、日本では約800~2,200万人もドライアイの患者がいるといわれています。
目の乾燥やかゆみがある場合は、なるべく早く眼科医の診断を受けましょう。
マツエクのアレルギー症状の原因のほとんどは「グルー」
マツエクを付けて起こるアレルギー症状の原因は2つあります。
それは、マツエクの装着時に使用する「グルー」かオフをする時に使用する「リムーバー」です。
なぜこの2つにアレルギーを発症する危険性があるのか、詳しく見ていきましょう。
原因のほとんどは「グルーの成分」
マツエクを付けてアレルギー症状が出た時の原因のほとんどはグルーの成分によるものです。
グルーには、「エチルシアノアクリレート」と「ブチルシアノクリレート」という接着成分が含まれます。
現在は強力な接着力のあるエチル系のグルーが主流です。
接着成分は目にしみるなどの刺激が強い上に、ホルムアルデヒドを発生させるのでアレルギー症状が出やすいのです。
低刺激グルーとは
マツエクを付けてる最中に毎回しみてしまう方や目の充血が長引いたり痒みが出てしまう場合、低刺激のグルーでの施術を行いましょう。
低刺激グルーとは、ブチルシアノアクリレートを主成分としたグルーです。
エチル系のグルーと比べ、刺激が少なく揮発成分も少ないのでしみにくいです。
なので、低刺激グルーで施術をするとアレルギーを発症するリスクも少なくなります。
低刺激グルーは、エチルシアノアクリレートよりも接着面の密着力が弱いので持ちが悪いですが、毎回沁みるのを我慢するより安心して施術を受けましょう。
目への負担も減り長くマツエクを楽しめますよ。
ただし、低刺激グルーは店によっては取り扱いのないところもあるので、低刺激グルーを希望する時は予約をする前に電話で確認をしましょう。
マツエクを付けてアレルギーが出た場合の対応方法
マツエクをつけてアレルギーの症状が出た時の対応の仕方は「オフをする」、「眼科に行く」の2つです。
全員が起こる可能性のあるアレルギーなので、対応の仕方を覚えておきましょう。
オフをする
接着剤の揮発成分が原因で、まぶたが腫れたり痒み・充血などの症状がでている場合、早急にエクステを外す必要があります。
まずはマツエクをつけたサロンに相談をしましょう。
大体の場合、状態を見た上でオフをすることを提案されます。
付いてるエクステに問題がない限り、アレルギーやホルモンバランスの乱れによる影響が大きいので、オフをして少し様子を見るのがベストです。
眼科に行く
マツエクをつけて腫れや赤み、痒みがひどい時は眼科に行きましょう。
医師の診断のもと処方薬をもらい、完全に回復するまではマツエクを付けないでおきましょう。
グルーのアレルギーと診断を受けた場合は、医師の許可が出ない限りマツエクは控えてください。
突発的に起こるアレルギー
アレルギーは体に合わない物が積もりに積もって突然発症します。
年齢を重ねたり環境や生活習慣の変化で体質が変わることも、アレルギー発症の原因の一つです。
アレルギーはマツエクを付けてから数ヶ月、数年、何も異常が見られなくても突発的に発症するケースもあるので注意しましょう。
今まで発症していない方でも油断はせずに、マツエクの施術中や施術後に目に何らかの異常が見られる時は専門のスタッフに相談しましょう。
実はアレルギーではない!間違えやすい「刺激性接触皮膚炎」とは
マツエクを付けて瞼が腫れたりかゆみや充血などの症状が見られた場合、1番にアレルギーの可能性を疑いますよね。
ですが、症状の出方によっては、マツエクによるアレルギーではなく、「刺激性接触皮膚炎」の可能性があります。
刺激性接触皮膚炎とは、原因になる物質が皮膚に接触をすることで炎症を引き起こすことです。
例えば「テープかぶれ」のように、接触した部分にのみ反応して症状が出ます。
アレルギーとは無関係なので誰にでも起こる可能性があります。
ここでは、アレルギーと刺激性接触皮膚炎の違いやメカニズムを説明します。
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎の違い
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎の違いは「症状の出方」と「完治までの期間」です。
刺激性接触皮膚炎の日常用語は「かぶれ」です。
皮膚に接触した部分のみが反応し、かゆみや痛みなどの症状が出ます。
刺激性接触皮膚炎は、誰にでも発症する可能性があります。
次の場合は刺激性接触皮膚炎の可能性が高いです。
・装着中に刺激を感じる
・片目だけや瞼のキワだけ腫れる
・季節によって腫れる
・体調不良の時だけ腫れる
アレルギー性接触皮膚炎は、日常用語でいうと「アレルギー」です。
アレルギーは、体内に抗体をもっていてその抗体と物質が接触することで起こります。
なので刺激性接触皮膚炎とは違い、体内にアレルギーの元となる抗体がないと発症しません。
更にアレルギーは、接触した範囲を超えて発症することがほとんどです。
なので症状としては、以下のようになります。
・両目がぱんぱんに腫れる
・数本でも目が腫れる
・体調に関係なく発症する
・皮膚が固くなり目が赤くなる
・両目、目の周りが痒くなる
刺激性接触皮膚炎とアレルギーの症状が似てるため間違えてしまう人が多いのです。
アレルギーと刺激性接触皮膚炎の違いを知っておくと、その時々のベストな対応方法で症状の悪化を抑えることができますよ。
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎のメカニズム
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎のメカニズムは同じで、サイトカインと呼ばれる免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質が体内の様々な機能に情報伝達することで反応が起こる仕組みです。
ですが、発症するまでの過程は違います。
刺激性接触皮膚炎は、刺激により発症します。
例えばグルーの揮発による刺激、固定テープの粘着による刺激、マツエクを付ける時に使用するツイザーによる刺激などです。
刺激が弱くても皮膚の調子が悪い時は反応する場合があります。
弱い刺激でも長時間接触したり、頻繁に接触しても反応することがあります。
花粉症などでお肌をこする回数が多い時期も注意が必要です。
なので、花粉症の時期・体調不良の時などだけ症状が出る人はその時期だけマツエクをお休みするか、低刺激グルーを使い刺激を与えることを避けましょう。
一方アレルギーは、体内に抗体ができその抗体と物質が接触した時に発生します。
その免疫システムが作られるまでは早くて24時間遅くて1週間かかるので、初めてマツエクを付ける人にはすぐにアレルギーの症状は見られません。
マツエク経験のある人でも、アレルギーを発症するまでの期間は様々なもで一概に「いつからいつまでの間に発症する」とは言えません。
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性皮膚炎の違いやメカニズムを把握しておくことは、発症から完治までの近道になるので頭に入れておきましょう。
接触性皮膚炎の原因
接触性皮膚炎の原因は以下のとおりです。
・化粧水・クレンジング・マスカラなどの化粧品の成分
・施術時に使用するツイザー(金属アレルギーの場合)
・固定テープの粘着
・グルーの揮発
・施術時のツイザーや人工毛による刺激
接触性皮膚炎の症状
接触性皮膚炎には次のような症状があります。
・施術中に痛みを感じる
・片目だけが腫れる
・まぶたの際だけ腫れる
・季節によって腫れる(花粉症の時期など)
・体調不良の時だけ腫れる
アレルギーの発症のリスクを減らすには
アレルギーの発症するリスクを減らすためには、マツエクをつける前に気をつけるポイントが3つあります。
1.パッチテストを受ける
2.施術前にカウンセリングを受ける
3.技術の高いサロンを選ぶ
以上に注意してからマツエクを付けることでアレルギーの発症を事前に防ぐことができます。
パッチテストを受ける
マツエクのアレルギーが心配であれば、パッチテストを行いましょう。
パッチテストとはアレルギー反応があるかどうかを調べる検査のことです。
パッチテストのやり方はサロンによって違いますが、一般的には試しに数本つけてみて数日様子を見るという形でパッチテストを行うサロンが多いです。
数日後、目や目の周囲に何も異常が見られなければアレルギーの可能性は低いのでマツエクを付けても大丈夫と判断されます。
ただし、パッチテストで異常が見られなくてもいきなりたくさんの本数を付けてしまうと、パッチテスト時よりもグルーの量が増えてアレルギー反応を起こしやすくなるので、初めての場合は少なめの本数(80〜100本)からスタートするのがおすすめです。
特に大事なイベントを控えているような時期にまつげエクステをする場合は、きちんとパッチテストを行ってから本番の施術を受けることをおすすめします。
施術前にカウンセリングを受ける
ほとんどのマツエクサロンが施術前にカウンセリングを行います。
カウンセリングの前に、アレルギーの有無や体質などについてきちんとカウンセリングシートで回答しましょう。
アイリストはカウンセリングシートをチェックしながらカウンセリングを行い、カウンセリングによって一人一人の体質などを見極めます。
体質などによって数種類のグルーを使い分けてるサロンや、医療で用いられるような低刺激グルーを取り扱っているサロンもあります。
ただし、体質によってはどのグルーでもアレルギーが出てしまう危険性があるため、リスクを考慮して、場合によっては施術を行えないケースもあります。
残念ですが、無理に施術してアレルギーを起こす方が危険です。
アレルギーの可能性が高いと判断された場合は、マツエクの施術は無理に受けない事が大切です。
技術の高いサロンを選ぶ
マツエクのサロン選びは重要なポイントになります。
なぜなら、アイリストの技術力不足によってアレルギー症状が出る場合もあるからです。
マツエクが初めての方は特に、技術に定評のあるサロンを選びましょう。
マツエクをつける時は、グルーが直接皮膚に付かないように根元から1〜1.5ミリほど距離を離してつけます。
このマツエクの接着技術が未熟な場合、根元にエクステやグルーがついてしまったり、グルーが直接皮膚につくなどでアレルギー症状を引き起こすこともあります。
一度アレルギーになってしまうと簡単に改善することは難しいので、きちんと知識と技術をもったアイリストがいるサロンで施術を受けるようにしましょう。
マツエクが初めての方は特に、技術に定評のあるサロンを選びましょう。
アレルギーの発症のリスクが少ないサロンの選び方
マツエクはサロン選びにもコツがあります。
安心して通えるマツエクサロンの選び方について紹介していきます。
1.口コミの評価が高い店
口コミはサロンで実際に施術をした人の感想なので、1番信憑性があります。
口コミは評価が高ければ安心できる要素の1つになります。
2.歴が長い有名店
百貨店やデパートの中にある歴の長い有名店は、スタッフの技術指導や新人教育に力を入れているところが多いです。
更に、トラブルが起きた時の対応にも抜け目がないので、安心して通うことができます。
3.知人の紹介で行く店
マツエクサロンを選ぶ時は、知人に紹介してもらうケースも少なくありません。
やはり口コミと同じで、実際に店に行ったことのある人におすすめしてもらうと安心感があります。
4.施術とカウンセリングの時間をしっかり確保してくれる店
マツエクが初めての場合は特に、施術やカウンセリングの時間をきちんと確保してくれる店を選びましょう。
マツエクサロンには、値段が安く施術の所要時間が短い店がたくさんあります。
所要時間が短いとカウンセリングが雑だったり、施術も流れ作業のようになりがちです。
マツエクが初めての人や心配な人はきちんと時間を確保してくれる店を探してください。
まとめ
今回はマツエクとアレルギーについて紹介しました。
マツエクを一度付けてアレルギーが出なくても、決して油断してはいけません。
みなさんに一番知っておいてほしいことは、アレルギーは誰にでも起こる可能性があるということ。
アレルギーが出た時の症状や対処法などを頭に入れておくことはとても大切です。
今後も安心してマツエクを続けていけるように、このブログを読んでマツエクの知識の引き出しを増やしましょう!
Mersea&Co.池袋 Akana